業務内容のページでも簡単にご紹介しましたが、高校卒業まで過ごした実家は典型的な昭和の木造家屋でした。その家は上京後に、両親が建て替えましたが、そちらは里帰りの時に数日過ごすくらいなので、故郷の家と言えばやはり初代の方を思い浮かべます。
この家はしょっちゅう夢に出てくる舞台でもあるので、原点回帰の意味も込めて10年ほど前に形にすることにしました。とは言え、実家の写真は小さい頃のモノクロ写真が数点あるだけで、ほとんどは記憶が頼りです。年代想定は、車庫を始め結構建て増ししていた、上京直前の昭和50年頃です。画像①は唯一残っている全景写真で、しかも大雪風景です(笑)。右側の車庫の奥が玄関、左側には大きな柿の木がありました。
まずはAdobe Illustratorで、1/50と1/80の2タイプの三面図を描き起こして、結局50分の1サイズを、プラスティックのフルスクラッチで作ることに決めました(画像②)。
1/50に決めたのは、家具はこれくらいの大きさが作りやすいし、配置する父親のフィギュアに、1/48のミニタリーフィギュアが加工流用出来ることもあります。
その三面図を元に、メインの梁は5ミリ、中の桟は3ミリの角プラ棒で骨組みを組み上げました(画像③)。同じく2階部分も組み立てましたが(画像④)、後々1階と2階の内装を作るために各階は接着せずに分離できるようにしてあります。畳と板敷き廊下は、写真素材をサイズを合わせて出力したものを貼り合わせました。
この作業は思い入れが強すぎて遅々として進みませんでしたが、結局、中断期間も含めて完成まで5年以上かかってしまいました。ということで、先は長いので今回はここまで。次回の(その2)をお楽しみに。
(下の「いいね!」ボタンおよびコメントを頂けると、投稿モチベーションが上がりますのでよろしくお願いします!)