中学生の時に買ったレコードに、ジプシーというアメリカのバンドの「ジプシー・クイーン」というのがありました(画像①)。曲自体も好きでしたが、このジャケットに描かれた女性が強烈な印象でした。ある意味、最初に恋した絵の女性とも言えます(照れますが)。この絵はこの曲名のための描き下ろしかと思っていましたが、何年かたって、アール・ヌーヴォーを代表する19世紀の画家、アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)の作品、『黄道十二宮(Zodiac)』であることが分かりました(画像②)。
ミュシャは日本でも人気なので、上京以来何回か東京で開催されたミュシャ展は必ず観覧し、『黄道十二宮』の現物を見ては、ポスターや絵葉書を買い込む始末。その“愛”を冷ややかに見ていた家族がある時、この絵の限定缶コーヒーをプレゼントしてくれた時は嬉しかったものです(画像③)。もったいなくて、いまだに飲んでいません。
400円で買ったこのレコードは疾うに手放してしまいましたが、どうしてもまた欲しくて長い間探し続け、15年ほど前に、ついに新宿の中古レコード店で見つけました。2,000円という価格も何のその、即買いです。これを聴くために、アナログレコードプレーヤーも新調しました。もともとジャケット買いしたとはいえ、いい曲ですよ。今でも時々聴いています。
ちなみにこのレコードのライナーノーツを書いているのは、伝説の音楽評論家、福田一郎氏です(画像④)。この中の「ナウ・ロック」とか「NOW」いうことばは、当時流行っていたのですが、今聞くと、かえって新鮮に感じてきますね。笑。
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