18歳まで過ごした故郷の実家の家屋を、記憶を頼りに模型にしてみるシリーズのようやく3回目。いよいよジオラマらしく、土台の敷地を作っていきます。自宅の敷地は約50坪なので、50分の1の縮尺で寸法を割り出して、紙に平面図を描き起こします(画像①)。家の右下に書いてある道路は、裏にある家に通じる私道です。ベースにした厚板は、なに、この時に家にあった一番大きな板を使用しただけですが、偶然にも敷地より2回りほど大きくてちょうど良いサイズでした。
この頃の実家には玄関前に屋根付きの車庫があったので、ここに当時乗っていた自家用車と、手を振る父親のフィギュアを入れることにしました(画像②)。車はダットサン・サニー1000の白い4ドアセダンです。(このシリーズのその1に実車の小さい写真が載っています)集めた写真を元に展開図を描き起こして組み立てました(画像③)。作りながら懐かしさがこみ上げてきます。父親のフィギュアは、例によって大戦時のアメリカ兵の48分の1フィギュアをガシガシに削ってそれらしくしていきます。アメリカ人と日本人では足の長さがまるで違うので、足を詰めるのに苦労しました。こうして見直すと、画像②はまだ途中の段階とは言え、もう少し丁寧に作ればいいのに、と我ながら思いますね(笑)。
敷地の寸法が定まると、そこに発泡スチロールを貼って、起伏と段差を作り上げていきます(画像④)。この作業に限らずほとんどの作業は記憶が頼りです。なんせ写真は数枚しか残っていませんし、しかもモノクロですから、カラーリングも想像です。でも楽しい製作です、これは。自分のルーツを思い起こすいい機会でした。
次回は敷地のカラーリングと、車庫の製作です。乞うご期待。
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