昭和生まれシニアデザイナーのデザイン事務所
よろずデザイン処 佐々木商店
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【VI】生成AIの広告について

AI(人工知能)ばやりです。あまりにもここ数年の進歩が早くて、ロートルの佐々木店長にはついていけません。だからと言うわけではありませんが、このところ逆に自分の興味はアナログ回帰になってきています。デッサン練習もその一環と言えるかもしれません。

閑話休題、近頃広告にもAIが導入されるようになってきました。でも使い方を間違うと、気持ち悪いと炎上したマクドナルドの例にもなりかねません。これは、ロボット工学者の森政弘氏が提示した「不気味の谷現象」が原因と指摘されていますが、これほど極端(?!)ではないにしても、英ロンドンを拠点とするテクノロジー調査会社ユーガブ(YouGov)が今年実施した広範なグローバル調査によると、消費者の約50%がAIを使った人物画像を使用することに不快感を抱いているといいます。

また、ネクセスドットネット(Nexcess.net)が「消費者はAI生成コンテンツと人間が作成したコンテンツを見分けられるのか?」という疑問に答えるために行った調査があり、人間の画像を除外した上で、行動喚起(CTA)、電子メールのコピー、化粧品バッグ、ソーシャルメディア用の投稿画像とテキストをセットで提示したところ、回答者は約55%の確率でAI生成されたものを識別できたといいます。画像にしろ、コピーにしろ、AIツールは今のところ少しやり過ぎているようで、若年層ほどそれを見分ける確率が多いようです。

ネット通販のアマゾンでも、このところAIで全レビューを要約して短い文章にまとめていますが、これは時間のない人には役立つかもしれません。でも、佐々木店長から見るとかなり機械的な説明で(いわゆる)味がない上に、元のコメント自体を実際に読んでみると、要約と微妙にニュアンスが違っていたりして、かえって誤解を招きかねない。その意味でも、まだ100%AIを信じる(心酔)ことはしない方が賢明な気がします。やはり広告のようなコンテンツには、ある意味人間的で個性的なニュアンスが必要なのでしょう。

コピーライターの糸井重里氏は、「『強い事実』こそ抑え目に語る方がいい。『それじゃ弱すぎる』としてもそうする方がいい」と語っていますが、これこそがまだAIと違って人間にしかできない感性ではないかと思います。

(このブログ記事は、Greg Petro氏執筆のForbesの記事「消費者の50%がAI生成の広告を敬遠」を参考にしました)

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