昭和(1980年代)〜平成(1990年代)〜令和(2020年代)と三代にまたがってデザイン及びディレクションした主なクリエイティブ作品です。入社して30年間は、クリエイティブ部門でグラフィック専門のアート・ディレクターとして勤務していました。2010年代はVI(ビジュアル・アイデンティティ)ディレクションが主流になっています。
なお、下記のアーカイブには、個人的に依頼されてお手伝いした作品も含めてあります。
下記の項目をクリックすると、各年代にジャンプします。
広告代理店に入社してから10年間くらいは、バブル期ということもあり、ロケで結構あちこちに行かせてもらいました。写植が出来上がっては版下に貼り込む作業を、夜遅くまで繰り返してギリギリの入稿に間に合わせたのも今はいい想い出です。
90年代初頭からデジタル機器が導入され始め、本格的にDTPが進んだ10年間でしたが、まだマシンのパワーが非力でCGも高価なものでした。業界自体も、データ入稿に慣れているところが少なく、まだほとんどは版下入稿が主流でした。
入稿形態はデジタルが主流となりましたが、PCのスペックはまだ非力で、写真合成や画質調整のレンダリングにも時間がかかる時期でした。インタラクティブ部門を兼務したのもこの頃で、WEBサイトのデザインをし始めたのはいいものの、HTMLやプログラミングはチンプンカンプンで専門家まかせでした。初めてTVCM企画が採用された時の喜びは、いまだに忘れられません。
2009年からコーポレート・ブランディング部門へ異動し、CI(コーポレート・アイデンティティ)の要素の一つである、VI(ビジュアル・アイデンティティ)専門のアート・ディレクターとして退社まで過ごしました。短期制作の広告物と違って、CI・VIは、半年から2年くらいまでの長期に渡るものもあり、それだけに納品が完了すると大きな達成感を感じたものです。
退社までの最後の1年半は、コロナ禍にどっぷりで、リモート会議と電話とメールが主流でした。最後の退社挨拶もリモートで寂しい思いでしたが、自宅を個人事務所として活用する制作環境はその間に構築することが出来たので、退社後の切り替えが割合スムーズだったのは、不幸中の幸いだったかと思います。