昭和生まれシニアデザイナーのデザイン事務所
よろずデザイン処 佐々木商店
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【VI】科学的な錯視2題(錯視シリーズその1)

2年ほど前に、科学雑誌『Frontiers in Human Neuroscience』に掲載された研究文に、科学的に発見された新しい錯視の話が載っています。

まずは画像①をご覧ください。(クリックすると大きく表示されます。大きい方が効果が顕著らしいです)いかがです?ドット中央にある暗い部分が膨張しているように見えませんか?実際は静止画なのであり得ないはずですが、これが「錯視」です。ノルウェーのオスロ大学によると、これは「膨張する穴」と呼ばれる、科学的に新しい錯視だそうで、約86%の人にこの錯覚が発生しているそうです。

また、視覚の専門家であるアンソニー・ノルチャさんが作成し、2006年に最も優秀な錯視画像にも選出された、「コーファー(格子という意味)・イリュージョン」と呼ばれるイラストが、画像②です。

さて、この中に丸(◯)がいくつ隠れているでしょうか?

四角(▢)の形しか見えませんか?実は丸が結構な数で隠れています。ヒントはこのイラストを数年前にSNSで紹介したオーストラリアの作家、コラス・J・ジョンソン氏の説明文です。曰く、「私たちの脳は、灰・黒・白と異なったグラデーションで描かれた線を別々に認識する。そのため長方形と丸が分かれて見える」・・・お分かりでしょうか?ここで答えを披露するのも野暮なので、興味のある方は調べていただくか、お問合せください。

人は自分の眼で見るものや形のあるものが、“事実”と信じますが、それらはすべて脳が認識しているだけです。今回の2題は科学的な例ですが、実はこの錯視を利用した広告やロゴ制作も結構多いので、「錯視シリーズ」の次回は、これらの例を取り上げてご紹介します。(「コーファー・イリュージョン」の答えも次回掲載します)

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