数十年前の美大入試時と大学時にかなりデッサンの練習はしたとは言え、今となってはその描写力も跡形もなく消え去り、今ではイラストを描こうにも形もろくに取れません。せめて少しでも感覚を取り戻そうと、先日、民間のアートスクールの初心者デッサン教室に行ってみました。若い女性の美大生の講師の指導の元、鉛筆の削り方から形の取り方の講義を受けた後にリンゴのデッサンというカリキュラムです。出来は散々でしたが、久しぶりに新鮮な経験をした勢いで、自宅でもと思い、4Hから6Bまでの鉛筆を買い込み、デッサンモチーフとして近くの公園から枯木や石を拾ったりしました。
画像①の左奥にあるのは、練習用にと買ったミニ石膏像です。昔よくお世話になったメディチ像ですが、これは高さ15cmサイズです。懐かしいです。実物は60cmあるので家には置けません。これで練習します。
もう一つ懐かしいのが、手前にある6cmサイズのミニミニ石膏像です。これは2006年に海洋堂が出したカプセルトイです。他にブルータスやモリエールなど、美大生にはおなじみの像が10種類ほどあり、石膏バージョンの他に大理石バージョンもあったので、合計20種類をすべて揃えようと、当時は秋葉原中のカプセルトイを探し回ったものです。これは今みたいな3Dプリンターではなく、当時の東京藝大の彫刻科の現役学生が、実際に手作業で原型制作していますが、驚くのはその精度です。これを見ても分かるとおり、15cmのものより6cmの方がディテールが緻密なのにはビックリさせられます。結局、今も手元にあるのは6体ほどですが、機会があればもう一度探してみたいものです。(なんか感動がないので、メルカリなどで買うつもりはありません)
ちなみに大きさの比較で置いてあるミカンもプラスティックのデッサン用ダミーです。頑張ります!