もう生まれ住んだ家はありませんが、時々故郷の夢を見ます。当時の実家のすぐ近くに大きな窯業工場があり、その広い敷地内で遊んだものです。夢と記憶を頼りに工場全景をスケッチしたのが画像①です。左上の二階建ての木造の建物が、一番大きな第一工場で、ここで瓦やブロック、煉瓦などを作っていたと思います。中に忍び込むと昼でも薄暗くて、冒険にはもってこいでした。古い工場なので、自社のブロックを階段状に積み上げて建物全体を支えてあり(画像②)、従業員の目を盗みつつこれを登って屋根に上がると、親と間違えて雀のヒナが巣の中でピーピー鳴いていたのを覚えています。この建物に横に大きな煉瓦造りの煙突がありました。(画像③)
もう写真も残ってないので、記憶を元にこの建物と煙突をコラージュしてみました。(画像④)稚拙な合成でまだ未完成ですが、ほぼ実際の雰囲気が出ています。いかがです?いかにこのお化け屋敷のような工場が子供心に恐怖心を煽りながらも冒険心をかきたててくれたか、少しはお分かりいただけたでしょうか。工場内は裸電球が所々付いていて昼なお薄暗く、忍び込むのにさらに勇気がいりました。
この窯業工場はもう廃業してしまい、跡地は老人ホームになっていますが、今でも時々あの頃の工場内を散策してみたくなります。
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