店長がデザイナーを志そうとした頃に、憧れていたデザイナーが3人います。独特なモチーフと圧倒的な色使いが強烈な印象の横尾忠則氏、研ぎ澄まされたシンプルな造形のVIロゴやポスターが好きだった永井一正氏、そして、緊張感のある日本的な造形と色彩感覚をなんとか学べないかと模索した田中一光氏、です。田中氏が1981年に制作したポスター(画像①)はいまだ記憶に残っています。また、店長が入社した1980年に制作された無印良品やLOFTのロゴも氏のデザイン(画像②)ですが、40年以上前のデザインにもかかわらず、いまだにまったく色あせませんね。VIというのは、新規改定から10年後、20年後あたりが見直しの目安なのですが、40年間時代を超えて使い続けられているのは驚きです。それだけ企業の顔であるロゴとして完成されているということなのでしょう。
田中氏は「生活のすべてがデザインである」と言っていますが、この考え方は現在一線で活躍しているアート・ディレクターのみならず、建築、プロダクトなどに携わる他のデザイナーも意識している感覚なのではないでしょうか。
以前投稿した「デザインの敗北?」で「良いデザインは生活に溶け込む」というようなことを書きましたが、この2つは一致すると思います。
新入社員のころ、先輩のデザイナーから「お前のデザインにはポリシーがない」と言われて落ち込んだことがありますが、数十年たった今でも、自分のデザインポリシーとは?と模索している気がします。覚悟が足りないと言われればそれまでですが、時代の変化はインターネットが普及してから加速度的に早くなっているので、ついて行くのも容易ではないなぁ、とグチの1つもこぼしたくなる今日この頃です(苦笑)。
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