昭和生まれシニアデザイナーのデザイン事務所
よろずデザイン処 佐々木商店
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【VI】「ワードマーク」と「シンボルマーク」

企業の顔であるコーポレートブランドロゴマークには、「ワードマーク」と「シンボルマーク」の2種類のタイプがあります。

「ワードマーク」は文字書体中心で、文字通り読めるので企業名が正確に想起出来る上に、商標が取りやすいという特徴があります。PanasonicやSONYなどはこのタイプです。(誤解しやすいですが「ワードマーク」は「ロゴタイプ」とはまた別ものです)

対する「シンボルマーク」は、抽象、具象、イニシャルなどをモチーフとしたいわゆる図形ロゴで、パッと見て分かりやすく覚えやすい反面、図形登録商標の際は気をつける必要があります。Appleのリンゴマークなどが有名ですね。

先日のアドタイ(AduserTimes)に、カフェ・ベローチェが店舗ブランドロゴの刷新を発表した記事が載っていました。運営元のC-United(株)のサイトでもリリースしています。画像①は、開店当初から使用している旧ロゴですが、これがいわゆる「ワードマーク」にあたります。今回このロゴを、黒猫をモチーフとした新ロゴ(画像②)に変更したわけです。刷新の理由は色々あってここでは省略しますが、旧ロゴは店名のアルファベット表記のみでしたが、シンボルマークがないことで、店舗の視認性が低いことも変えた理由の1つ、との広報コメントが載っていました。(黒猫モチーフは、前身の「珈琲館シャノアール」からきていて、フランス語で「黒ねこ」の意味だそうです)

(旧ロゴも扱いを変えて残してはいますが)これは、前述の「ワードマーク」から「シンボルマーク」へ変更した1つの例です。「読むロゴ」から「見るロゴ」へ・・・店舗の看板に、“図形”であるシンボルマークを使うことによって、より視認性が高まって来店しやすくなる・・・変更したばかりではありますが、このロゴの完成度の高さと相まって、いい流れが今後出来ていきそうな気がします。店長も会社員時代は結構お世話になった店舗でもあるので、見守っていきたいと思います。

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