前回に続き、1920年(大正9年)発行の雑誌「日本及日本人」増刊号(画像①)で特集された、100年後(つまり2020年)の日本の未来予想を紹介する、その後編。(前編はこちら。)
今回は、残念ながらいまだ実現に遠いと思われるものをご紹介します。
●百年後の総選挙(画像②)➡以前の運動費をばらまく選挙から、推薦方式への「やっと理想の選挙」の実現にはまだほど遠い感じですね。今も昔も政治家がすこぶる偉そうに見えるのは変わりありません。
●日本朝鮮連絡鉄橋(画像③)➡日本と朝鮮半島との連絡橋・・・支配なのか友好なのか、当時のこのイラストの意図が国際情勢に疎い店長には分かりませんが、実際の鉄橋とまではいかなくても、願わくばいつか友好的な関係の橋を架けたいものです。
●美術省(画像④)➡いまだに美術芸術だけの省は誕生していませんね。後ろの建物には「世界一の美術国」と書いてありますが、文化に対する優先順位の考え方が他国とは少し違うようです。が、それにしてもこの美術大臣の悶々とした疲れ切った顔と、対照的に脂ぎった次官との対比はいったいどうしたことでしょう?いったい何があったのでしょうか?
日本のこの100年は、大戦前の20年と、大戦後の80年では歩み方(発展の仕方)が大きく変わりました。特にコンピュータとインターネットが現れた直近30年の環境は、日本の歴史の中でもF1並みのスピードで動いてきた気がします。人間の脳はそんなに早く進化しません。さらに、新しく出てきたAIとイタチごっこになるであろう次の100年は、いったいどんな未来になることでしょう?
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