英語やフランス語などに使われている26文字で構成されている「ラテン文字」は、とてもシンプルで、さまざまなフォントがあります。そんな中、もはや別の文字になってしまったのかと思うぐらいに線を増やしまくった結果、見ているだけで何となく不安になりそうなフォント、その名も「Anxiety(不安)」が誕生した、という記事が数年前のGIGAZINEに掲載されました。
このフォントを作成したのはデザイナーのKaine Shields氏で、ライセンスの詳細は不明ですが、OTF形式のフォントファイルも無料で公開されています。画像①はそのベーシック26文字ですが・・・どうですか?アルファベット、と言われればそう見えますが、確かに尻がムズムズしてくるくらいに線が多いですね。どこでどの状況でこのフォントを使うんでしょうね。(画像②はそのサンプル)
フォント製作はShields氏ですが、最初はTumblrというブログに書かれた1投稿がきっかけだったそうです。子どもの頃に大文字のEを書く時、書ける限りの大量の水平線を書き足していたと言うkaianchoeblossfeldiana氏の投稿(「はしごE」と呼んだその文字が画像③)を受けて、ceekari氏が「A・E・F・H・Tは、はしご型にできます」「丸い部分があるBやPは必要なだけ丸い部分を書き足します」「Oは十分に自己主張をしたと思えるまでグルグルとらせんを巻き続けます」「XやYは吐き気がするまで枝分かれを繰り返します」「Qの足は大量につけます」などという、この不安になるフォントのコンセプトを考案して公開しました。そのコンセプトをtheshitpostcalligrapherさんがカリグラフィーで再現(画像④)、それをベースにShields氏がフォント化したという経緯のようです。
Shileds氏は「不眠症の影響で狂気に陥って、こんなものを作ってしまったのかもしれない」とコメントしているようですが、さもありなんという感じがしますね。
※画像および一部の文章は、GIGAZINEの記事より引用しています