先日のニュースサイトGIGAZINEに、(店長にとって)興味深い記事が載っていました。
ブダペスト工科経済大学とオックスフォード大学の研究チームが自然界に存在する新たな形状クラスタ「Soft cells(ソフトセル)」を発見した、という記事です。一体何のこっちゃ?ですが、このソフトセル形状が自然界の多くの物体を作り上げていると研究チームは言うわけです。
ソフトセルは、二次元空間では鋭角を2個持ち、「2つの角と曲線で構成された図形」として表現され、三次元空間では「鋭角を1つも持たない形状」として表現されるそうです。
いよいよ分からなくなってきましたが(笑)、具体的な図でソフトセルによって構成されるタイル構造の例が画像①です。上段が「三角形に似たソフトセル」、中段が「四角形に似たソフトセル」、下段が「六角形に似たソフトセル」です。
この形が自然界で現れる例が画像②で、「河川」「シマウマのしま模様」「貝の断面」「藻類の先端の幾何学モデル」「筋繊維」「タマネギの断面」「小麦」「血球の断面」などにソフトセルが観察されます。
また、「鋭角を1つも持たない形状」として特徴づけられる三次元空間の例として、研究チームはオウムガイの殻を提示しています(画像③)。
こんなことが何の役に立つの?とお思いでしょうが、飛行機にしろ、建築物にしろ、人間は科学と工学に自然界にある形状から多くのものを学んで応用してきた歴史があるので、この幾何学的構造の新発見によって、また新たな進歩が生まれるかもしれません。
個人的には、これらの形を念頭に置いてアート作品を創ってみたいな、と思います。なぜなら、その歴史的経緯から、自然界の形から生まれるものは人間の感性にごく自然に受け入れられやすいのでは、と思うからでもあります。なんといっても、それらは「美しいもの」「当たり前のもの」としてDNAに刷り込まれていますから。
(GIGAZINEニュース 2024年9月版より画像と記事の一部を流用しました)
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