アップルの創業者、スティーブ・ジョブスは1985年にアップルを離れた(追い出された)後、新たにNeXT.Incというコンピューター会社を創業し、後のMac OS Xの基盤となるオペレーションシステムなどの開発をしました。当時、その会社のVI(ビジュアルアイデンティティ)は著名なグラフィックデザイナーであるポール・ランドが手がけており、今年そのロゴ及び開発経緯とVIシステムの一部が公式サイトに公開されました。
こういう開発途中の資料は、守秘義務もあり、めったに世間の目に触れるものではないので、その昔に企業ブランドのVIディレクターをしていた佐々木店長にはなかなか勉強になるものでもあります。
ロゴ自体のデザイン完成形(画像①)はよく知られていますが、そのロゴの使用方法を規定した基本デザインシステム(画像②)も専門家からすれば興味深いものです。
でも店長にとって特に興味深いのは、ロゴを考える途中のスケッチです(画像③)。これはアイデアが描かれた順番や描き方、大きさなどを見ると、そのデザイナーの思考回路が結構分かりやすく推察出来て、見ていて飽きません。中でも「X(エックス)」に関する試行錯誤は面白いですね。「X(エックス)は下手に表現すると「×(バツ)」にも見えるので企業からするとあまり縁起が良くないと敬遠する向きがあるため、そこを如何に旨く見せるかデザイナーの腕の見せ所でもあります。
そのデザイン案をまとめたプレゼン資料(画像④)も、ポール・ランドの幅広い提案が伺えていて楽しいです。とは言えちょっと説明文が長いので、あの気の短そうなジョブスがどこまで聞いてくれたか興味がありますね(笑)。
結局NeXTは1996年にアップルに買収されて、ジョブスはアップルに復帰したので、このロゴも10年という割合短期間の命ということになってしまいました。
※掲載画像は Gigazineの記事(2025年1月)より
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