都市出版(株)で出している東京の情報誌「東京人」は、佐々木店長の好きな本の1つで、好きな特集テーマの時は購入して時間をかけて読んでいます。その2025年7月号の特集が「旧江戸川乱歩邸がリニューアルオープン! 乱歩、その資料の迷宮へ」でした。池袋西口の立教大学が管轄していて、大学敷地内にある、作家の江戸川乱歩が30年間住んだ邸宅の補修工事が終わり、新たに「旧江戸川乱歩邸」としてこの5月にリニューアルオープンしたタイミングで特集を組んだと思われます。
店長は、その邸宅が池袋にあることもリニューアルのことも知りませんでしたが、5月末に、店長が池袋西口を散策したときに偶然それを知り、(無料ということもあって)立ち寄ってみました(画像①)。応接間や執筆部屋なども、昭和の作家らしい佇まいで好きでしたが、興味深かったのは邸宅敷地の奥にあった、書庫として使用していた2階建ての土蔵でした(画像②)。中に入ることは出来ませんでしたが、原書や参考資料が天井まである棚に並べられた圧巻の光景には圧倒されました(画像③④)。
さすが探偵小説作家という品揃えですが、見ていて面白いのは本のタイトルの旧呼称表記でしたね。「ドストイエフスキイ全集」「ボブリイ夫人」「キェルケゴール選集」・・・「ギョエテ研究」とはゲーテのことなんでしょうね。その呼び方にも、手書き風なレトロレタリングにも昭和初期の息吹がプンプン匂って、しばし見とれてしまうほどでした。変な感心の仕方かもしれませんが、なに、デザイナーの店長にしてみれば、こんな見方しか出来ません。なんせここにある本なんて1冊も読んだことがないんですから(笑)。
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