昭和生まれシニアデザイナーのデザイン事務所
よろずデザイン処 佐々木商店
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【デザイン】路地の木との共存

小ネタを1つ。東京都台東区の谷中にある玉林寺の脇に、人しか通れない細い路地があります。その路地に、歩く人を威嚇するように大きな木が数本、我が物顔に道の真ん中をふさいで立っています。(画像①②③)道の主役は、間違いなくこの木でしょう。路地が先か木が先か定かではありませんが、この場合はどう見ても木が先で、道が後な気がします。それにしても、この真ん中度は見事です。

景観のために歩道に植えた木が大きくなって、道を半分ほど占拠してしまう例は、あちこちで結構みられますが(画像④)、谷中の木ほど堂々とした塞ぎようはいっそ清々しさを感じるくらいです。

東京では近年、街の再開発が盛んで、環境に配慮した緑の多いコミュニティ空間を設けた◯◯タウンが多く誕生しています。ですが、その街のデザインレイアウトは、緻密に設計すればするほど、人為が先に感じられて、なんとなく落ち着かない気が(個人的に)します。

この谷中の路地のような景色には、頭で考えた環境デザインとは別の、ホッとする安らぎと安心感があるような気がします。真の意味で、環境と共存出来るデザインとはなにか、を考える今日この頃です。

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